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今日突如バズった存在「いのちの輝き」くん。大阪万博のロゴとして考案されたものらしく、グロテスクながらも愛嬌のあるのがかわいな~という感想。

そんな大阪万博ですが、サイトにその魅力を見にいってみると

・経済効果
イノベーション
・認知度向上
・クリエイターの発信の場所

私の嫌いなものの4倍役満で笑ってしまった。追い討ちをするようにモットーは人文主義っぽいのもツラい。



さて、このいのちの輝きくんの製作者は太陽の塔に影響を受けたということで、そのモットーもきっと踏襲してるはず(と、思いたい)。そんな太陽の塔が言いたかったことは「人類の進歩と調和」ということへのアンチテーゼだった。であれば今回のシンボルもそういう運命にあると思う。


まーつまり言いたいことは、多様で心身共に健康な生き方や持続可能な社会では本当の意味で「いのちが輝く」なんてことは起こらないわけです。いのちが輝くのは、それを賭けた時、つまり死に直面する時しかありません。

ロボット対ロボットの男の一騎討ち…報われない少女の百合…そういうものでいのちは輝くわけで、ぬくぬくと将来の分かってる計算された未来という中では輝かないわけです、、、多分。

いのちの輝きくんが様々なイラストに伝染してくのはまさにアメーバの細胞分裂みたいでかわいいと思う。あの目らしきものも全く違った方向をそれぞれ向いていて、意志が各々にあっても一つになれるみたいな暗喩?なのかどうか知らないけどさ。


そういうわけで生まれながらにしてテーマに抵抗しなければならない「いのちの輝き」くんとそれを無自覚にも拡散してくれる「オタク」達。

ただもう、この時代に死と直面するタイミングはなかなかないですね、コロナはそうだったかもしれないですけど。